日高税務会計事務所

社員が残念な考え方(思考)になっていませんか!?

23.10.13 | 所長メルマガ

良い社員の要件と言えば、地頭の良さや性格の良さ、行動力など色々あげることができます。しかしながら、新人等で少し考え方に問題があり、残念な人も時たまいます。今回は、それを7点ほど取り上げて見ましょう。

①「ものごとは良く探せばピッタリと当てはまることがあるはずだ。それを探し出すことが出来る人は能力が高い、あるいは運が強い」 
《真実》 全く同じことやものはほぼ存在しない。原理・原則や共通した性質・状況等は存在する。だから、それらの材料や情報に手を加え、使えるようにするのが努力・才能である。さらに、簡単に出来ないものを成し遂げることは、真似するのが難しいので価値が高い。
②「本当に役立つ良いヒントは滅多に無い」
《真実》 ヒントは気づかないだけで、身の回り至るとこに沢山存在する。ただし、それを形や成果にするのは難しく、大変な努力が必要なことが多い。
③「他人のやったことを真似るのはかっこよくない」
《真実》 真似るのは学習である。それに手を加え、オリジナルに高めるのが必要。一から始めるより、早く成功を生み出すことができる。ただの物真似で終わることがかっこ悪いのである。
④「質より量。頭を使いながら行動することに価値がある」
《真実》 質も大切だが、絶対数が少ないと話にならない。誤差や隠れたノウハウ等も明らかになる。また、偶然の幸運(気づきや発見等)にめぐり合えることもある。行動が安定し成果がブレなくなる。
⑤「新商品、新市場、新規顧客等の開発・開拓が営業・企画等の花形である」
《真実》 そうそう、新しいものは滅多に無いし、成功する確率は極めて低い。だから、これらは長期の視点で焦らずコツコツとやっておけば良い。その前に、「既存のもの」+「一部新しいもの」の組み合わせ、つまり、改良型を数多く試してみることの方が現実的。実際やってみないと分からないことも多く、思いがけない成果が生まれることもある。費用も少なくて済むので好都合。
⑥「アンケートや市場調査を行ったから上手く行くだろう」
《真実》 顧客の困ったことや不満を聞くのは、商品等の改善・改良のために大切なこと。しかし、それだけでは良い商品は開発出来ない。なぜならば、顧客は今存在しない新たな価値のある商品について想像することは出来ないから。だからこそ、提供する側が顧客のワクワクしそうなものを世に出し続けなければならない。その中から当たるものも出てくるかもしれない。
⑦「価格は合理的な原価プラス適正利益、大きさ重さ等は業界最良で問題なし」
《真実》 お客様が欲しい、買いたいと思う価格や形態等でなければ売れないもの。それにかなったものが提供できないならば、出来るようになるまで寝かせておく場合もあり。中小零細企業は大手を真似て無理しても良いことは無し。

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