大阪プライム法律事務所

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弁護士会の中の「会派」とは

12.04.14 | 企業の法制度

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弁護士会の中にも「会派」というものがあります。あまり一般の方々はご存知ないかもしれませんが、最近は弁護士のブログでも多く書かれていますので、以前よりは知る人が増えているように思います。三木は、この春から、大阪の友新会の幹事長に就任しました。会派とは?少しご紹介したいと思います。

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弁護士会の「会派」は、東京、大阪、愛知などの、比較的大きな都市部の弁護士会に存在しています。

東京や愛知の会派 
現在のところでは、東京弁護士会に4会派あります。ここの会派の状況は、少し複雑で、最大会派「法友会」の中にも11の会と、若手グループである法友全期会があります。また、二番目に大きい「法曹親和会」も、その中に3つの会(部会)と若手グループの親和全期会が存在しています。他に期成会、水曜会があります。
 
第一東京弁護士会にも4会派、第二東京弁護士会には8会派があります。愛知県弁護士会には5会派があります。
 
大阪では
大阪弁護士会はといいますと、7会派あり、現在の会員数の多いものからいうと、友新会、春秋会、一水会、法曹公正会、五月会、法友倶楽部、法曹同志会で、それぞれ特徴ある活動をしています。大阪に事務所を構える弁護士は、必ず大阪弁護士会に加入をしないとなりませんが(強制加入)、会派加入はもちろん任意で、どこの会派にも属さない無所属の弁護士もおられます。
 
会派の存在意義
いろいろと言われていますが、基本的には政策集団と言えます。司法の問題を中心とした政策課題に対して会員の意見を集約し、大阪弁護士会や日弁連などに対して意見を述べ、よき司法を目指す役割を担っています。また、弁護士会の役員や委員長などの人材の拠出源でもあります。それ以外に会員相互の知識の研鑽や親睦なども行われています。

友新会について
友新会は、大阪にある会派の中でも、明治32(1899)年4月に創立された、もっとも歴史のある会派です。任意団体として、創立してから今年で113年続いていることになります。現時点の会員数は638名です。
 
大阪弁護士会の歴史をまとめた資料の1つである「大阪弁護士史稿」(昭和13年発行)によると、
「明治32年4月、武内作平、岩崎幸治郎、高窪喜八郎、中井隼太、内藤正知等相謀り長短相益し風紀を振起し、品位を高尚にし信用を増進するの目的をもって明治30年以降判事検事登用試験及び改正弁護士試験に及第し弁護士として大阪に居住する者の一団体を組織し、名づけて友新会という、友新とは新人を友とするの謂なり。」と書かれています。
 
友新会の組織としては、総会が最高意思決定機関で、通常の運営は、幹事長1名、副幹事長5名で構成される執行部がその運営にあたっています。ちなみに、今年度は、当事務所の三木秀夫が幹事長を努めています。

重要事項は月1回開催される幹事会で決定され、友新会から推薦する大阪弁護士会役員候補者たるべき者は、選考委員会で選考され、総会決議を経て役員候補者となります。今年度は友新会から、大阪弁護士会の藪野恒明会長と、尾川雅清副会長を送り出しています。

このほか、研究、企画調査、ホームページ、会報、親睦、業務対策、新人交流、組織活性化の各委員会や、評議員会、相談役、監査役が設けられ、日々活発に活動しています。
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