08.12.16 | 非営利・公益

大阪商工会議所と大阪ＮＰＯセンターが主催する「CB・CSOアワードおおさか2008」の受賞者が12月6日に決定しました。この賞は、市民の自発的・公共的な事業活動により社会変革をめざす、コミュニティビジネス（ＣＢ）、市民社会組織（ＣＳＯ）を表彰するものです。

(Photo by (c)Tomo.Yun)

大阪商工会議所と大阪ＮＰＯセンターが主催する「CB・CSOアワードおおさか2008」の受賞者が12月6日に決定しました。この賞は、市民の自発的・公共的な事業活動により社会変革をめざす、コミュニティビジネス（ＣＢ）、市民社会組織（ＣＳＯ）を表彰するものです。(Photo by (c)Tomo.Yun)

地域や社会にある課題を解決するためにビジネス的手法で取り組むコミュニティ・ビジネス（ＣＢ）と、市民の観点から自発的･公共的な活動を担いながら、社会変革を目指している団体（ＣＳＯ）。CB・CSOアワードおおさかは、こういった定義に入る組織の活動に対して表彰し、社会に広く知ってもらい、活動のさらなる普及を応援するものです。

これまで、環境やまちづくり、子どもの問題、福祉、国際交流・貢献などの社会的な問題に対して、ＮＰＯなど非営利公益活動団体が活動の主体として見られがちでした。当然にその重要性は変わらないどころか、ますます社会の中での重要な存在として発展が望まれるところですが、最近は、社会貢献活動を推進するにあたって、株式会社やＬＬＰなど、営利非営利形態を問わずに、むしろ法形態をうまく活用して、ある意味でビジネス感覚も取り入れながら、目的を達成していく団体も多く見られるようになりました。私は、これを、社会公益活動における営利非営利の境界のボーダーレス化と言っていますが、これからはますますそういった意味で、活動の幅が広がっていくものと思います。（詳しくは、大阪ＮＰＯセンターのホームページをご覧ください。 ）

決定経過　対象は近畿2府5県内に活動拠点があり、かつ主な活動地域としている団体で３７件の応募がありました。12月6日に、大阪市立中央青年センターにて、一次選考通過６者による公開プレゼンテーションを実施し、受賞者を決定しました。

大賞：株式会社マイファーム　(大阪府高槻市）地域交流を深める新しい場所「体験農園マイファーム」の普及【受賞理由：耕作放棄地を体験農園として復活させ、農地オーナーとともに、植え付けから収穫まで一連の農作業を、イベントなども交えて楽しむ農業体験事業。耕作放棄地問題や食の安全・食育への関心が高まるなか、高い専門知識をもった20代の会社創設メンバーが、広範囲で事業展開している点が評価されました。】

優秀賞
○特定非営利活動法人エクスクラメーション・スタイル（京都府八幡市）【障害者就労訓練施設が、地域の小規模飲食店舗の下調理を受託するセントラルキッチンを担う社会貢献型食品加工・流通システムの構築】
○特定非営利活動法人ASUの会（堺市南区）【家庭からの廃食油を小地域単位で回収し、大阪府立大学と独自開発したコンパクト型製造装置によりバイオディーゼル燃料（BDF）に再生、それを行政車両などに利用する、地域内資源循環事業】

奨励賞
○コミュニティスペースＰＥＣＯ運営委員会(大阪府柏原市)

○特定非営利活動法人地域環境デザイン研究所ecotone(京都市中京区）

○特定非営利活動法人日本クリニクラウン協会（大阪市港区）