本年3月に、『NPO・NGO事典～市民社会の最新情報とキーワード～』（山内直人・田中敬文・奥山尚子編）が刊行されました（発行日は4月1日になっています）。

これは、大阪大学大学院国際公共政策研究科NPO研究情報センター発行したものです（定価3,000円＋税）。わが国初の本格的なNPO/NGO事典といえます。これを少しご紹介します。

この本は、80名を超える執筆者が参加しています。編集者3名が中心になられて、編集会議も8回も行われて、苦労の上で、ようやく完成に至っています。ちなみに、三木をはじめ当事務所の弁護士メンバーも全員が執筆に加わりました。

 

本書は、A４判300ページを超える大部で、ⅠとⅡの２つのパートからなっています。

 

第Ⅰ部は、「NPO NGO事典」と題された、いわゆる「事典（Encyclopedia）」です。78の大項目を、以下の通り９つの章に整理し、全ての項目を各2ページ割いて解説しています。

第1章     基礎概念・基礎理念

第2章     寄付とボランティア

第3章     制度・政策

第4章     NPOとの協働

第5章     NPOマネジメント

第6章     学術・文化・教育

第7章     福祉・介護・医療

第8章     まちづくり・災害・環境

第9章     国際協力

 

第Ⅱ部は、「NPO NGOキーワード」と題された、いわゆる「用語辞典（Dictonary）」です。約600の用語を選んでコンパクトに解説しています。

本書は、3月17日から18日にかけて、広島市立大学で開かれた日本NPO学会の第14次年次大会が開催された際に販売が始まりました。18日（日）午前9時～10時半には、事典作成の研究・教育上の意義や実務での活用法、編集途上での様々な困難などについてのワークショップがされました。

 

一般向けには、直接申し込みを受け付けて送付する形での頒布が予定されています。入手するには、3月下旬からNPO研究情報センターの下記サイトで案内がなされるとのことです。ぜひ、興味のある方はご活用ください。
http://www.osipp.osaka-u.ac.jp/npocenter/index.htm