11.01.10 | 非営利・公益

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全国各地でタイガーマスクが活躍しています。児童相談所や児童養護施設に、タイガーマスクを名乗り、ランドセルなどの寄付が相次ぎ、話題になっています。

始まりは、2010年12月25日のクリスマスの日、「伊達直人」を名乗って、群馬県中央児童相談所へランドセル10個が届けられたことからでした。「伊達直人」はアニメ「タイガーマスク」の主人公ですが、一人ではなくて、最初の寄付に触発された複数の人々からのものと推測されています。このことから、「タイガーマスク運動」と呼ばれるようになってきました。これは広がるでしょうか？・・・（イラストもしくは「続きを読む」をクリックして本文をお読みください） (M/Y/D/S グラフィック＆イラスト)

 
 

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全国各地でタイガーマスクが活躍しています。児童相談所や児童養護施設に、タイガーマスクを名乗り、ランドセルなどの寄付が相次ぎ、話題になっています。

 始まりは、2010年12月25日のクリスマスの日、「伊達直人」を名乗って、群馬県中央児童相談所へランドセル10個が届けられたことからでした。「伊達直人」はアニメ「タイガーマスク」の主人公ですが、一人ではなくて、最初の寄付に触発された複数の人々からのものと推測されています。このことから、「タイガーマスク運動」と呼ばれるようになってきました。これは広がるでしょうか？ (M/Y/D/S グラフィック＆イラスト)

最初に群馬県中央児相の正面玄関でランドセル10個を発見された当初は、カードにある名前「伊達直人」の意味に気付かなかったようです。その後、朝礼で所長がこれを報告したところ、一人の職員が「タイガーマスク」だと気付き、その意味の深さに皆が気付いたとのことでした。

タイガーマスクのストーリーは、孤児院で育った「伊達直人」が、悪役レスラー養成機関「虎の穴」にスカウトされ、タイガーマスクとしてリングにあがるが、素性を隠しながらファイトマネーを経営難の孤児院に寄付をする話だからでした。梶原一騎が原作で、辻なおき作画の漫画です。1969年から71年にかけてアニメ化もされました。

このことが報道されてから、元旦に神奈川県小田原市に、「タイガーマスク運動が続くといいですね」と書かれた手紙とともにランドセルが届いたことが報じられてから後は、長野市、静岡市、南城市（沖縄県）、岐阜市、厚木市、長崎市、赤穂市、横浜市などで、続々とランドセルが施設などに寄せられました。さらには、鳥取市や花巻市、いわき市などでは文房具や現金、商品券等を、いずれも伊達直人を名乗って贈られています。さらに最近では、月光仮面などの他の名前で現れるケースや、中学生のタイガーマスクが現れたり、複雑・拡大傾向にあり、500万円分のランドセルを送ることを表明した学習塾まで出てきました。どこまで広がっていくのでしょうか。 

伊達直人の正体は、いずれも不明ですが、いずれも別人とみられています。「善意の輪が広がる事は、素晴らしくて心が温かくなる」「まだまだ日本も捨てたものではないなと思う」と共感が広がっています。このためか、この動きは、「タイガーマスク運動」とまで言われるようになりつつあります。かつての義賊「ねずみ小僧」や、「あしながおじさん」のような存在になるかもしれません。

伊達直人さんだけでなく、菅直人さんにも、頑張ってほしいものですが、私たち一人一人も、タイガーマスクのように、自分が出来る事からしていけばいいのではないでしょうか。この共感のもとでの新しい動きが、定着していけば素晴らしいと思います。

ただ、少し気になるのは、ランドセルが届いた施設で、必要な数にマッチしていたのかどうか、ニーズを把握しないで送っても、せっかくの善意も生かしきれません。善意を持った人たちがいること、そしてこの話に感動が生まれているという事実を前にして、ぜひ、これを機会に、もっともっと幅の広い寄付文化につなげていけるような工夫ができないものでしょうか。例えば、タイガーマスク基金なるものを作って、そこで一括して受けて必要なニーズに応じて配分するとか、タイガーマスクご本人と施設との仲介機能を果たすとなどの機能を持たせれば、ミスマッチは防げるかもしれません。会議はぜひ、タイガーマスクの面をかぶって、行いたいものです。ただ、感動の波を維持できるかは難しいところでもあると思います。善意の輪をいかに広げていけるか。ぜひ、みんなで考えていければいいな、と思っています。
 

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