社会保険労務士法人アルコ

弦楽器の弦の種類はどんなもの?

17.04.19 | 音楽室から

弦楽器は、その名の通り弦が張られていて、指でつま弾いたり、ピックや撥で擦弦して音を出します。
バイオリン属も弓で弦を擦弦して音を出します。弓には馬の尻毛が使われます。バイオリンで約170本くらいあるそうです。
概ね6か月から1年で張り替えますが、張り替え時は松脂をたくさん塗らないと中々音が鳴りません。また、安定しないときは毛が良く切れます。
毛替えの時期になると、弓元が黒ずんできたり、全体的に黄ばんできたりします。腰がなくなり、激しい曲を弾くと、何本も切れてしまいます。

弦については、芯材によりスチールナイロンガットと種類がありますが、それぞれ特徴があります。

スチール弦は音量、チューニング、耐久性ともに優れており、安価であることから初心者や学校などで多く利用されています。

ナイロン弦は、やや長い耐久性と音色の柔らかさが人気です。ドミナントが定番で、30~50万クラスの楽器はほとんどこれが張られています。
キンキンと耳障りに聴こえるので、私はシノクサという柔らかな音色の弦を使用しています。

ガット弦は羊の腸を使用しています。パワーはありませんが、非常に柔らかで温かみのある音がします。半面、切れやすく、チューニングが難しいのが難点です。また大変高価です。
3,000円の弦が翌日切れていたときは、大変ショックでした(;_;) オリーブ、オイドクサが有名ですね。

いずれも芯材にアルミやシルバーなどの金属の巻き線を巻いてあります。チェロの場合は、防錆剤がコーティングされていることで、音質が悪くなるそうです。寿命を犠牲にしても良い音質を好まれる方は、これを薬品で落とすそうです。チェロの弦は高いので、私にはできません。

弦と弓と松脂の組み合わせによって音色はガラッと変わりますから面白いです。楽器によっても合う弦、弓があるので、つくづく生き物なんだなぁと思うところです。

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