社会保険労務士法人アルコ

楽器たちの部屋であるケース

17.06.06 | 音楽室から

楽器の種類は異なっても、移動するときにはケースが必要です。
しかし、単なる移動手段の目的だけではなく、楽器を熱や湿度、乾燥から守り、ベストなコンディションとすることも大きな目的の一つです。
弦楽器のケースは様々あり、バイオリンやビオラでは形状も大きく2種類に分かれます。

ひょうたん型 バイオリンの形をしているものですね。コンパクトで電車移動も楽です。機内持ち込み可能なタイプもあります。
オブロング型 長四角のケースで、弓を4本収納できるのが一般的です。重いですが、安定しており、倒れて楽器を傷つけてしまう心配が少ないですね。空気量が多くなる分、熱対策にも効果があります。

湿度と温度は大敵で、管理を怠ると材が伸縮することで、ニスが割れたり、ネックと本体が剥がれたり大きな修復を必要とすることも生じてしまいます。常に良い音で演奏するためには、温度・湿度の管理は欠かせません。
私は、顎あてにチーフを当てないと汗で顎あてが濡れてしまいます。これを拭かずにケースにしまい込んだり、湿ったチーフをケース内に放置すると湿度過多となります。
常に、温湿度計で最適な状況を保ってあげることが必要です。
好ましい値は、温度20~25度で湿度50~60%程度を目安にしています。これからは梅雨に入るので、乾燥材をケースに入れて調湿します。

チェロはまた、違ってきます。とにかく重いのです。安価なケースでは、楽器や弓を入れると10キロを超えてしまいます。半世紀超の体には厳しいです。バイオリンケースは安いものでは1万円を切りますが、チェロでは5万円からしますし、軽くなると6倍以上もしますので、ちょっとしたバイオリンセットが買えてしまいます。悩むところですが、よろめいて楽器を痛めてしまっては元も子もないので、良いケースを購入することが好ましいですね。清水の舞台から飛び降りるつもりで、新しいケースを購入しましたが2.9キロ!!軽い!!楽器を入れても6キロです!また、フィッテングが良くできているので、重量が肩、背中、腰に分散するので、更に軽く感じます。

良い環境で、温湿度管理をきちんとした楽器は大変良い音色を奏でてくれます。人も同じですね。良い職場環境と適正な労務管理をすることで、良い仕事をしてくださいますよ~。

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