社会保険労務士法人アルコ

過去問こそ最良の予想問題集

17.09.20 | 絶対合格 社労士! 受験生日記

今年、平成29年8月に実施された社会保険労務士試験の労災保険法択一式 問3に「アフターケア」に関する問題が出題されました。

私は、「なんだ、この問題は?」として、さっぱり分からなかったという受験生でした。
試験時間のロスを防止するため、この問3は飛ばして、すぐに次の問4に進みました。
このアフターケアの問題を私は、捨て問としたのです。
しかし、学校の講師からは、過去にこのアフターケアの問題は、平成23年度の労災保険法択一式問5の問題で出題されていたと聞きました。
すごくショックでした。

平成23年度労災保険法択一式問5の設問文を見てみると
『労災保険法第29条に規定する社会復帰促進等事業として、厚生労働省労働基準局長通知(「社会復帰促進等事業としてのアフターケア実施要領の制定について」平成19年4月23日付け基発第0423002号。以下「基発第0423002号通知」という。) に基づいて実施するアフターケアについての次の記述のうち誤っているものはどれか。 』

そして、問題集の解説ページにも、行政通達の番号がずらっと並んでいました。
こういう過去問こそ、イメージが浮かんでいるだけでも正誤が導き出せたはずでした。

私は、あまりテキストにも出てこない「アフターケア」について、こういう長ったらしい択一式の問題を解き直すことなかったですし、もう出題されることはないだろうと考えていました。受験生心理を読まれていたのかなと悔しい思いをしました。
見直していれば「あれ、このアフターケアの問題はどこかで見たことがあるぞ。しかも、割と最近の過去問だったよな」と気づいたはずです。

過去問を解く意味を改めて痛感しました。
講師の方が言っていたように
「過去問を未来に生かす」「過去問こそ最良の予想問題集」という受験鉄則を学びました。法律系国家試験のアウトプットの基本は、やはり過去問なのだと。

千住 和明

TOPへ