社会保険労務士法人アルコ

ものを大切にする余り・・・

17.10.18 | 日々頑張るスタッフブログ

以前から古い陶磁器に興味があり、日常的に使用していた雑器類を生活の一部として使用しています。
特に片口の器が大好きで、気に入れば今風の食器類も含めて収集して、夫婦共々自己満足に浸り厭きれるばかりです。
ある日、「あれっ、欠けているぞ・・・・」、大切に使っていたのに、「誰だ?・・・」などなどのやり取りで、
・・・・捨てるにも惜しまれるし、そんなこんなで家内から「直したら・・・・」、と一言・・・・

それから修理修復の勉強がスタート、当初自己流の見様見真似で修理をしていましたが、
イマイチしっくりせず、挙句の果てに「金継ぎ」専門家の手ほどきを受けるようになり、未だ満足するまでに至っていません。

修理する内容には、ヒビ、キズ、欠け、割れ、さまざまあり、それぞれの破損による修理方法で直していきます。基本的には漆に接着材料を混ぜて接着して、金や銀(粉、泥、箔)で化粧して修理します。更に上級にもなれば、その器の景色に沿った彩色模様を施し、景色が器の一部となって全体美を醸し出す方法など日本独特な美を表現しています。

西洋では元の形と同じように直す修復が基本のようです。
今は、漆による「かぶれ」などがあり取り扱い方も難しく、漆に代わる材料で多くの人達が利用しています。

薀蓄はほどほどにして、手前味噌になりますが、写真にあります、香炉は、元の形を敢えて破損させて、その部分に漆と金粉で修理したものです。
急須は、自分のミスで蓋が割れ取っ手部分が取れたもので、蓋は漆で接着してから、銀粉で化粧して、取っ手は特に過重が掛かるために接着の後に麻布で巻いて、その上に漆で固めてから銀粉で化粧しています。我が家には、捨てられない金継ぎの器だらけのオッサンの趣味でした。
鮎沢 義光

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