社会保険労務士法人アルコ

働き方改革って、環境が大事なんじゃないかな

18.02.21 | 音楽室から

働き方改革のあおりを受けて、就業規則の改訂とセミナーが相次ぎ、資料作りのため、ホテルに缶詰でした。
職場では、ほかの仕事やスタッフ間の相談、打ち合わせなども入り、注力することができないかららです。

先日、医療機関向けの働き方改革セミナーを担当させていただき、何が何でも労働時間や休日の改革に固執することはない旨を、話させていただきました。
論文や医療方針の決定において、医局でのそれは、なかなか効率が上がらず、場所を替えるだけでも違うことを、提唱させていただきました。
私がそうだからです。執筆の場合、2箇月で1冊というオーダーもありますので、集中しないとなかなかできません。
細切れの時間も無駄にできないので、新幹線移動の際もひたすら文章を打っていました。パソコンでは、起動までに時間がかかるので、ポメラというテキスト入力に特化した機器を持ち歩き、筐体には予定している目次を張り付け、その進捗を赤ペンで記載していました。

さあ、これを体系付けてまとめるには集中が必要ですので、閉ざされた空間で没頭したいところです。
温泉入り放題、広い和室で資料を一面に展開して、まとめ上げていく。この環境が非常にいい。サクサク進みます。
NHKの脳科学の番組でも、発想はシャワーを浴びているときやボーとしているときの方が出やすいと言っていました。
要は、環境の変化がそれを促進させるのではないかと。

私はこれまで、この方法で、計画以上に作業効率が進み、また、ひらめきも次々と出てくるので、「環境を変える」ことの大切さを身に染みております。

ドクターだって、医局という執務室では日常の延長線上ですので、異なる行動を取るのは困難ですよね。
論文や医療方針などをまとめるには、没頭したいでしょう。
さらに、応召義務に基づく、「患者さんのために」というマインドは長時間労働につながり、慢性的な睡眠不足という危険な状況におのずと置かされているのです。
また、何のために医者になったのかという彼らの職業人としてのプライドにも配慮が必要ですから、何が何でも労働時間や休日を改革するのではなく、せめて論文などの、必ずしも施設にいる必要はない業務においては、ちょっとリラックスのできる場所を提供してあげることも働き方改革の一つであるというのが私の考えです。

私にとっては、防音室やホテルは、こうした「環境を変える」ことのマストアイテムです。
趣味でバイクに乗りますが、ガレージを備えた書庫スペースが今年の夏に完成します。これからはここで缶詰をいたします(^_^;)。

考えに行き詰ったら、気晴らしと健康のために、オートバイではなく、ロードバイク(36年ぶり)でお散歩に行こうと思います。

TOPへ