社会保険労務士法人アルコ

美大生の卒展

18.03.07 | 音楽室から

長男が大学卒業します。これまで学んだことの集大成として、作品をギャラリーに展示しました。
彼の表現したいもの、ほかの学生さんの表現したいもの。それぞれの独自の視点とイマジネーションで、作品を作り上げています。
表現することは、言葉ですらなかなか伝わらないものです。とりわけ、芸術の世界は受け手の捉え方によって、作者の意図するものとは違ったものに映ります。それでいいんじゃないだろうか。

作者の表現したいことが、余すことなく届くことは、作者冥利に尽きますが、受け手というもう一人の作者によって、作品は無限に広がって行くと思います。

私は、高校時代こそ美術部におりましたが、この人生の中で、表現する方法として音楽が一番長く使っている手段です。
30歳までくらいは、作詞作曲も行っていました。「こうした思いを伝えたい。」そんなことを考えていました。

弦楽器の演奏の時も、「ここはこう表現したい」と思っていましたが、あまり誇張すると、くどくなり、かえってうまく行きません。
エッセンス程度の感情をこめて、「届くといいな」と思って弾くほうが、うまくいくような気がします。

表現は自由ですが、押し付けてはいけない。最終仕上げは受け手にお願いする。そんなことを考えるようになりました。

職場環境も同じと思います。押し付けるよりもさりげなく。空気のように、しつこくなく。抱きしめるのではなく、寄り添う。
飽きない、疲れない、末永く。そうできるようにしていきたいと思います。

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