社会保険労務士法人アルコ

建設業で使うヘルメット。ただしいのはどれ?

17.02.10 | チャレンンジ!労働クイズ

建設業で使用するヘルメット。写真のような形状のものであればどんなものでも構わないのでしょうか?

答えは NO です。

写真のものは飛来・落下物用、7000V以下電気用の「保護帽」です。
作業用とに応じ、適切な「保護帽」を着用することが労働安全衛生規則で詳細に定められています。
形状が同じようなものでも、「保護帽」ではないものも多くありますので、注意が必要です。

保護帽には次のような種類があります。

①飛来・落下用

②墜落時保護用

③電気用(低電圧、中電圧、高電圧)

型式検定に合格したものが「保護帽」となります。
内側に「型式検定合格標章検定ラベル)が貼付されています。
(平〇〇.〇) と記載があることを確認し、用途に適合した保護帽を使用してください。
また、製造年月より年数が経過しているものや落下などで強い衝撃を受けたものは、新たな保護帽に差し替えてください。

【保護帽の活用例】

数次の請負による建設業では、誰がどの会社に所属しているか、また、従業員なのか経営者なのか、一人親方なのか一見ではわかりません。

こうした問題を解消するため、保護帽に特定の文字や数値を記入し、高所からでも一目でわかるようにしておくと作業状況の把握が容易です。
また、万一の事故に備えて、労働保険番号(元請、所属事業場、一人親方別に)をラベル貼付しておくことが望まれます。
更には、血液型、年齢も記載しておくとなお良いでしょう。

正しい安全装置器具の使用により、労働災害を未然に防いでいただくことを願ってやみません。


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