TFSコンサルティンググループ/TFS国際税理士法人 理事長 山崎 泰

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『新宿シティハーフマラソン』と『熊沢蕃山』--今月のメッセージ(2月号)

14.05.30 | 【バックナンバー】山崎泰の月刊メッセージ(2014年5月まで)

2011年2月10日04:37:00

『新宿シティハーフマラソン』と『熊沢蕃山』


今年の1月は厳しい寒さが続きましたが、早いものでもう1ヶ月が過ぎて、はや2月を迎えました。

 2月3日は、まさに冬と春の季節を分ける「節分」。
 2月4日は、寒さが明けて春に入る「立春」。
 まさに全国各地が「立春」を思わせる穏やかな日和でした。先人達が大切にしてきた暦が、季節の頁をめくっていくかのような不思議さ、そして日本の伝統を感じた一日でした。

 1月30日、昨年の雪辱をかけて新宿シティハーフマラソンに参加。昨年は、国立競技場に戻ってきたところで72分経過。規定時間の70分以内で走ることができず、完走証をもらうことができませんでした。

 今年こそはと勢い込んで、ハーフマラソン・コースに申し込もうとしたところ、社員からも医師からも止められて、昨年に引き続いて10kmにエントリー。

 今年は、新年会シーズンの合間を縫って、早朝のジョギングを半月くらい続けての挑戦。結果は、66分2秒で完走、40歳以上男子部門の459位。
 おそらくビリに近い方だと思いますが、毎朝欠かさずにジョギングできたこと、そして完走できたことにとても達成感がありました。
 
 昨年のメルマガでもご紹介しましたが、先輩でもある中村時広・愛媛県知事(昨年は市長、4時間27分33秒でフルマラソン完走)を見習って、将来はフルマラソン完走を目指して、今朝もジョギングをしてきました。
 
 今年は、30代の社員さんと一緒に参加。1kmを過ぎたあたりで、私の前を走り去っていく後姿を頼もしく見ながら、さすがに40代の体力の衰えを感じた次第です。
 
 3月6日には、目白ロードレースに子供達と一緒に参加。
 特に、陸上部の長距離選手でもある中学生の息子の速さを聞くと、とても付いていけないと暗い気持ちになりますが、親父の面子にかけて、『気力』で頑張り抜きます!

 ところで、マラソンをしていると歩いている時にはあまり気にならないような上り坂・下り坂でも、そのアップダウンにとても敏感になるのです。
 下り坂になると、いつ上り坂に変わるのかが気になり、上り坂になると、この上りがいつまで続くのか、「上り」「下り」をとても意識しながら、いろいろと考えながら走るのです。

 順逆は、人生の陰陽なり。
 死生は、昼夜の道なり。
 何をか好み、何をかにくまむ。

 江戸時代初期の陽明学者・熊沢蕃山の『集義和書』の一節です。
 蕃山は、中江藤樹の門下生で、後世にはあの新井白石とともに並び称される人物。『集義和書』は、時の時勢や学問、思想を分かりやすく説いたものです。

 順境(人生の上り坂)や逆境(人生の下り坂)などは、ただ単に人生の陰と陽、死生も昼夜が交互に来るようなものだ。  
 交互に坂が来るのは、当たり前のこと。
 人生の上り坂が良くて、下り坂が悪いなどということは決してない。

 転じて、下り坂はエネルギーを蓄える大チャンス。天が与えた準備期間を過ぎれば、発露のときが必ず来る――400年近くも前に、江戸時代の学者は「君子の生きる道」として、すでにこう説いているのです。 

 マラソンは、自然のうちに「辛い上りが来れば、じきに下りが来る」「下りが来れば、エネルギーを蓄えて上りに備える」ことを体得させてくれます。
 マラソンは上りが逆境、下りが順境なのかも知れませんが…
 人生勉強にもなるスポーツ――皆さんも来年はご一緒に走りませんか!

平成23年(2011年)2月     
山 崎  泰 

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