TFSコンサルティンググループ/TFS国際税理士法人 理事長 山崎 泰

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ファイナンシャル・プランナー花輪陽子のシンガポールたより vol.46

22.05.11 | 経営全般

■ 恒久化する円安からの資産防衛策

こんにちは。
シンガポール在住、ファイナンシャル・プランナーの
花輪陽子
です。

ウクライナ情勢などから資産運用がマイナスに
なっている投資家も多いようです。
また、円安とインフレが日増しに進むために
不安になっている人も多いでしょう。

このような不安定な相場の中でも、
長期投資の機関投資家はどっしりと構え
キャッシュポジションを多めにして、
特に大きくポートフォリオを変えることもないようです。

キャッシュといっても運用の基本は米ドルのために、
日本円とは対象的に米ドルは強くなっています。

個人の長期投資家もどっしりと構えて、短期的にマイナスになっても気長に構えるべきでしょう。
10年、20年後に大きな果実が待っているからです。

安定を求める投資家にとっては保険も人気があるようです。
保険会社が最低保証を設けている商品が多いからです。

また、10年などで資金計画をしやすいために、相続対策で不動産オーナーが保険を使うこともあるようです。

不動産はキャッシュ化しにくい資産で、いざ相続が発生した時に備えて一部を現金化させたいというニーズはあるからです。
そして少しでも確実に増やしたいということなのです。

こうした保険と同じような効果を得るには米国債のストリップス債を購入する方法もあります。

ストリップス債とは、利付債の元本部分とクーポン(利息)部分が分離されていて(それぞれの部分
がゼロクーポンの割引債として販売される)、その元本部分に当たる債券のことです。

元本部分は分離された利息の現在価値に該当する割合を額面から割り引いた価格で取引をされる
割引債となります。

養老保険やゼロ・クーポン債(ストリップス債)は何年後にUSDでいくらなどの見通しが
つきやすい投資となります。

デフレ下の投資ではストリップス債は非常に有効ですが、インフレ下では避けたほうが無難では
あります。

米国債10年物の利回りは2.853%(4月18日現在)ですが、金利が上がり切り、
デフレに転じ始めた時に債券投資を始めるのがベストです。

これに対して日本国債10年物の利回りは0.239%です。マネーは短期的には金利が高いところに
動きます。この日米の金利差が為替レートに短期的に影響を与えているのです。

中長期では物価上昇率の差が為替レートに影響を与えると言われています。
日本は米国などと比べると物価上昇率が緩やかではあります。
しかし、日銀の財政ファイナンスなど日本の状況がわるいために昔のようにまた円高には戻りにくい
環境となっているのではないでしょうか。

少なくとも資産の一部を米ドルや金などに変えておくほうが有事の際のリスクヘッジと言えます。

続きはこちらからお読みいただくことができます。
https://100mylifeplan.com/2022/04/24/column-92/


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コラムを読んだり、 Q&Aで質問をすることも可能です(一部有料)。 

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https://www.mag2.com/m/0001687882



★プロフィール★
花輪 陽子
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)CFP®認定者。
「ホンマでっか!?TV」などテレビ出演や講演経験も多数。
公式ホームページ http://yokohanawa.com/
twitter: @yokohanawa
facebook: https://www.facebook.com/yokohanawa

書籍 
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