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- 12.07.09 | ニュース六法
- 巨人の原監督と「反社会的勢力」
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本年6月21日発売の「週刊文春」に、巨人軍の原辰徳監督が、あろうことか、元暴力団員に1億円を払っていたとする記事が掲載されました。
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その前日には、球団側は記者会見を開き、「記事は事実と異なり、原監督と球団の名誉を毀損する」と述べ、文春側に損害賠償訴訟を起こす方針を示しました。巨人軍を巡っては、本業の野球以外のところで、多くの泥沼争いが噴出していますが、今回の動きは、かなり「変です」。 - 続きを読む
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- 12.06.10 | ニュース六法
- 生活保護と扶養義務
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先日、有名芸能人の親族による生活保護の受給が波紋を広げました。
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5月25日に、お笑いコンビ「次長課長」の河本準一氏が、母親が最近まで生活保護を受給していたことを記者会見で認め、涙ながらに何度も頭を下げ、一部を返還する考えを明らかにしました。これは、一部週刊誌が、河本氏には母親の扶養義務があるのに、漫然と受給を続けさせたことを「不正受給」として批判キャンペーンをしたことが発端でした。
しかし、本当に「不正」な受給だったと言えるのでしょうか。 - 続きを読む
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- 12.05.13 | ニュース六法
- 「コンプリートガチャ」はなぜ違法?
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消費者庁が、「コンプリートガチャ」について、ガイドラインを作って事業者に注意を呼びかける考えを示しました。すると、DeNA(ディー・エヌ・エー)と「グリー」などが、相次いでこのサービスを廃止することを表明しました。
このゲームは、インターネットを通じて携帯電話などで遊ぶソーシャルゲームの一種ですが、「景品表示法」に反して違法であるとの見解を、消費者庁が示すことが分かったことからの対応です。どのような点が違法性を帯びるのでしょうか。意外にも、昔の「おまけ商法」とも共通の点があります。
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- 12.04.14 | ニュース六法
- 2つの「解任」騒動から学ぶもの
- 最近、2つの「解任」騒動のニュースがありました。ひとつは、国民新党での亀井静香代表解任事件。もうひとつは、小林幸子の所属事務所社長解任騒動です。前者は政党代表の、後者は株式会社代表の解任です。解任は、簡単なようで難しい。ここから学ぶ教訓はなんでしょうか。
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- 12.03.14 | ニュース六法
- 「アイムソーリー禁止令」と「アイムソーリー法」
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米国レンジャーズに移ったダルビッシュ有投手。かの地では、早くも人気沸騰です。そのダルビッシュに関して、先日、昨季16勝した同じチームのホランド選手が、ダルにある忠告をしたことが少し話題になりました。ダルが、制球が乱れるたびに謝る光景を見て、「謝罪は絶対ダメ」 。これが、「アイム・ソーリー禁止令」を出したとして、ニュースの見出しになりました。
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米国の文化を見る思いですが、しかし、その米国では、「アイム・ソーリー法」なる法律ができています。どういうことでしょうか。
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- 12.02.11 | ニュース六法
- ピンク・レディーの「女性自身」事件
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ピンク・レディーが週刊誌の「女性自身」を訴えた事件で、最高裁判所が「パブリシティー権」に関して初めての判断を示しました。
この事件は、ピンク・レディーの二人が、「女性自身」に写真を無断掲載され、「パブリシティー権」を侵害されたとして、光文社を相手に損害賠償を求めたものです。その上告審で、2月2日に、最高裁は初めて「パブリシティー権」の定義をした上で、一定の場合にはその侵害が損害賠償の対象になるとしました。ただ、ピンク・レディーの上告は棄却し、二人は敗訴しました。"
「パブリシティー権」とは、何でしょうか? - 続きを読む
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- 12.01.13 | ニュース六法
- 「やらせ食べログ」は違法?
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新年早々の1月4日に、「食べログ」というグルメサイト(カカクコムグループ運営)で、自由に投稿できることを悪用した業者によって「やらせ評価」が行われていたことが、日経新聞などで報道されました。テレビでは、モザイクのかかった飲食店主が、やらせ食べログを書いてもらったことを反省していました。
カカクコムでは昨年末時点で39業者を特定し、評価システムの改良など対策を強化し、悪質な業者に対しては法的措置も検討するとしています。しかし、どこまで可能なのでしょうか。法的な問題点を含めて考えてみました。
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- 11.12.14 | ニュース六法
- 「清武の乱」と会社法
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このところ、オリンパスの損失隠し問題、大王製紙の御曹司のカジノ遊び問題、読売巨人軍のいわゆるナベツネ・清武問題で、大騒ぎです。経済紙も、スポーツ紙も、取り上げ方は様々ですが、今年の重大ニュースに入ることは確実です。それぞれの問題状況も、発生した背景や原因は、それぞれ全く違いますが、いずれも企業としての内部統制とかコンプライアンスが問題になっている点で一致しています。
これら一連の問題は、いずれも法的にも興味深い問題ばかりですが、幅が広すぎて大変です。ここでは、読売と清武氏との訴訟合戦で見られる「会社法」の規定について、覗いてみたいと思います。" - 続きを読む
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- 11.11.12 | ニュース六法
- 「遺品整理業」というのをご存じでしょうか?
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映画『アントキノイノチ』が、11月19日から公開上映されます。岡田将生と榮倉奈々のダブル主演となっています。
これは、さだまさしの同名の小説(幻冬舎文庫)を映画化(瀬々敬久監督)したものです。「遺品整理業」という仕事を通して、もがき苦しみながらも成長していく若者を描いたもので、8月のモントリオール世界映画祭ではイノベーション賞を受賞しました。主人公永島杏平が働く会社は、遺品整理業者「キーパーズ」がモデルとなっています。
みなさまは「遺品整理業」というのをご存じでしょうか。(写真は、さだまさし著「アントキノイノチ」(幻冬舎文庫)表紙)" - 続きを読む
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- 11.10.14 | ニュース六法
- ニューハーフとの同性婚!?
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福岡県警は10月12日、ニューハーフのフィリピン人男性と偽装結婚したとして、福岡県県の定暴力団系組長を、電磁的公正証書原本不実記録・同供用容疑で逮捕したと報道されました。県警によると、「女性だと思っていた。偽装結婚ではない」と容疑を否認しているといいます。同性と知っていたかどうかはこれからの調べになると思いますが、結果的には同性同士の婚姻届出がなされていたことになります。
同性婚は、日本の法律ではできませんが、ときどき、今回のような事件が生じています。" - 続きを読む
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